受賞者インタビュー

【地域民話研究部門(団体)】最優秀賞 

「伊予国小野谷に残る小野小町伝承の謎を解く・2」

愛媛県立松山北高等学校  郷土研究部           作品はこちらからご覧いただけます 

 

―このコンテストに応募しようと思った理由を教えてください

昨年度にもこの松山市小野谷に残る小野小町伝承について研究しましたが、この伝承が地形と関係あるのか、なぜ小野谷に伝わっているのかについてさらに深く研究することが必要であると感じ、今年度も同じ題材で研究を継続し、コンテストに応募させて頂きました。

 

―調査・研究のきっかけとなった出来事や体験したことを教えてください

私たち郷土研究部は毎年研究テーマを決め、民間伝承の謎を解くことに挑戦しています。昨年度部員の一人が持ってきた、松山市立小野小学校の副読本『ふるさと小野』の中に、平安時代に顔にあざができた小野小町が、住吉大社の御神託により松山市小野谷の梅本寺に来て、病気平癒を祈願したところ100日目に回復したので、地名が小野谷になったという伝承がありました。この伝承に魅力を感じ、昨年度に引き続いて調査研究をしようと思いました。

 

―今回、探究活動をするにあたって、一番重要視したことを教えてください

探究活動をするにあたり、フィールドワークを多く取り入れ、その活動でしか得ることのできない情報を大切にしました。劇をする機会が何度かありましたが、そのときに地域の皆さんに分かりやすく伝えれるように工夫しました。松山市の小野という地名だけではなく、全国の小野にも視野を広げ、地名を調べることにも挑戦しました。

 

―伝承文化を継承していくことについてどのように考えますか? また、伝承文化の魅力は?

今回のような小野小町伝承を後世に伝え、継承していくのは私たちの責務だと考えています。また、伝承文化があるだけでその地域の人たちの笑顔が増えたり、町に活気が出ることが魅力だと思います。

 

―探究活動を通して、成長したことや学んだことを教えてください

伝承文化はその地域と時代の人の思いをのせて伝わっているものであると、この二年間で学ぶことができました。また、地域の人と連携して活動したり、伝承を継承することへの大切さも実感することができました。

 

―今回、探究活動を行って、伝承文化に対する意識に変化はありましたか?

今までは、そこにある、という認識でしたが、伝承文化について実際に調査研究することで、昔の出来事であったり、そこに住んでいた人の思いが重なって、伝承文化が伝わっているのだと知ることができ、後世に伝えなければならないことだと考えが変わっていきました。

 

応募に関する情報は、応募概要ページ からご確認ください。