1年生41人によるソーラン節。法被は先輩から受け継いだ

埼玉・芸術総合高校の「四つ葉祭」(9月24・25日)は、ダンスや劇、歌などのパフォーマンスが多いのが特長だ。舞台芸術科の生徒が披露した踊りに注目した。(文・野村麻里子、写真・玉井幹郎)

オリジナルのソーラン節

文化祭の開幕と同時に、1年生41人全員が学校の入り口付近でソーラン節を舞い、客を出迎えた。恒例の企画だが、振り付けは毎年異なり、その年ごとのオリジナルだ。

今村櫻さんら3人が振り付けを考え、指導した。こだわったのは手の位置と角度。今村さんは「人数が多いため、そろえるのが大変だった」と明かす。歌を口ずさみながら踊ることでリズムをとり、楽しさを表現した。

有志でバレエを披露

有志15人がバレエを披露した。演目は「パキータ」。3年生はソロで舞った。

エトワールを務めたのは宮澤未佑さん(3年)。初めて接する後輩への指導に戸惑うこともあった。「一度に指摘するのではなく、小さいことから少しずつ伝えるようにした」

良い作品作りのために「意見を聞き合うこと」を大事にしてきた。「相手も自分自身も高められる」と話す。

有志15人によるバレエ

創作ダンスで魅了

体育館のステージに立つ女性。両手を掲げると手から光の玉が飛び出した。動画と連動して、幻想的な光のダンスが始まると歓声が上がった。

創作ダンスを披露したのは有志18人。赤や黒のドレスで激しいジャズダンスを踊ったり、法被を着てステップを踏んだりするなど、目が離せないステージだった。

3年生の原島愛梨さんと大川采恵さんが中心となり、振り付けを行った。イメージは「クール&ビューティー」。大川さんは「観客が『目新しい』と感じ、驚いてもらえるように心掛けた」と話した。

動画と連動した光のダンス