iPadを駆使しながら意見をまとめる生徒たち

神奈川のSGHのうち3校(公文国際学園高等部、法政大学女子高校、横浜国際高校)の生徒有志が、日本の教育の改善点を話し合っている。内閣府の調査によると他国と比べ、日本の若者の自己肯定感や意欲が低い。それは教育に原因があるとし、高校生が考える教育改革案をまとめることを目指している。

内閣府への提言が目標

3校は2015年から、希望する生徒同士の交流会を開いている。5回目となる7月17日、公文国際学園に23人が集まり、「日本と世界の教育」をテーマに話し合った。

5、6人ずつの4班に分かれ、「何の言語を勉強すべきか」「いつから他言語を習うべきか」「学年は必要か」などについて、海外と比較しながら話し合った。「フィンランドには学年という概念がなく、分からないことを自発的に聞きにいくスタイルの学校もある」「小学校のころから好きな授業を選べる仕組みをつくるべきでは」など、活発な情報交換や意見交換が行われた。

司会を務めた公文国際学園高等部の西村茉莉花さん(2年)は「(日本の教育が)今のままだと、同じような考え方しかできない、型にはまった人が育ってしまう。フィンランドのような学校がつくりたい」と話した。今後はさらに議論を深め、内閣府への提言を最終目標にしているという。

(野村麻里子)