工夫を凝らしたポスター発表をした益田高校の福満和さん(学校提供)

小学校から蚕一筋

自然科学部門(7月30日〜8月1日、東広島市)のポスター(パネル)発表で、島根・益田高校の福満和さん(3年)の研究「ローダミンBの赤い繭・青い繭」が文部科学大臣賞を受賞した。

蚕が作る繭に色をつける方法を研究した。蚕の人工飼料の中に色素を混ぜて食べさせたり、蚕の体に直接色を塗ったりすることで、色のついた繭が作れるという。福満さんは、黄、赤、青の3色の繭を作ることに成功した。

小学1年生のころから蚕を研究してきたという。今回のテーマは高校1年生の春から約2年かけた。「天然の状態では黄や緑しか色がつかないようだった。そこで赤や青の繭を作りたいと思った」。色のついた繭から絹糸を作り、ストールを編み、ポスターと共に展示した。