今年からモデル業に加えて女優の仕事も始めた小松菜奈さん。映画「近キョリ恋愛」ではヒロインを演じた。今年3月に卒業した高校は「大切だと思える友人に恵まれ、学校行事にも全力で取り組んだ、楽しい青春時代」と振り返った。 (文・中田宗孝、写真・玉井幹郎)

感情抑えた演技

人気漫画を実写化した「近キョリ恋愛」で、教師と恋に落ちる高校生ゆにを演じた小松さん。喜怒哀楽の感情を表に出さないゆにを演じるため、撮影開始の約1カ月前から演技のレッスンに励んだ。
 「最初はせりふをしゃべるとどうしても感情が表に出てしまった。監督から『初めは 感情を出した演技でいいから、徐々に抑えよう』と助言を受けて、ゆに役を作っていきました」
 本作には「女の子の憧れや願望がいっぱい詰まっている」と話す。「頭をなでられたり、お姫様抱っこをされたり。女の子が好きな、男の子にされたいと思うシチュエーションがたくさん出てくるので期待してください」

文化祭の雰囲気が好きだった

小松さんは今年3月に、地元・山梨の高校を卒業した。3年生の文化祭で発表したクラス演劇が、高校時代の一番の思い出だ。
 「準備期間からずっと楽しかったです。放課後に劇の練習をしたり、舞台のセットを作っていたりするうちに、クラスメートとの距離がぐっと近くなるのを感じるんです。普段話さない人とも親しくなれる、文化祭のキラキラした雰囲気がたまらなく好きでしたね」
 体育祭や沖縄への修学旅行なども楽しむなど充実した3年間を送ったが、入学当初は複雑な思いがあった。
 「正直に言えば一番最初に行きたいと思った学校ではありませんでした。でも入学してみると、担任の先生が芸能活動と学業を両立できるように親身に相談にのってくれました。大切な友人たちにも出会えました。今は入学式まで戻り、あの高校でもう一度高校生をしたいと思うくらいです」
 最後に、高校生たちへのメッセージをもらった。
 「『高校生って自由で最強なんですよ!』って言いたい。誰よりもキラキラ輝いていると思うし、その時期を楽しんでほしい。どうか、一日一日を後悔のないように大切に過ごしてください」

こまつ・なな
1996年2月16日、東京都生まれ。モデルとして芸能界デビュー後、今年6月に公開した映画「渇き。」で女優業を開始。来年公開予定の映画「バクマン。」にヒロイン役で出演。