高校生新聞の全国高校生へのアンケート「高校生白書」で、「何のために勉強しているのか」を尋ねてみた。

勉強する理由を4項目から複数回答可で選んでもらったところ、「将来、生きていくのに必要な知識や力をつける」(56 %)が最も多く、「受験に合格するのに必要な知識や力をつける」(50%)が続いた。「進学後、学ぶのに必要な知識や力をつける」は38%、「高校卒業の学歴を得る」32%だった。

進路希望別では、四年制大学志望者は「受験~」が63%と多いが、「進学後~」は42%にとどまる。「将来~」は、平均より低い52%だった。一方、就職希望者は、「将来~」が63%だった。

ところで、現在、センター試験を「達成度テスト」に衣替えして、高校在学中に複数回受験できるようにすることを文部科学省が検討している。アンケートで、「高校在学中に何度か受けられる全国共通テストを導入し、結果を大学入試に利用できるようにする」ことへの賛否を質問すると、四年制大学志望者のうち「賛成」が29%、「反対」が27%、「どちらともいえない」が33%だった。

試験の回数が増えれば、1回の試験で合否が決まることを避けられる半面、準備の負担も増し、時期が早まる可能性もある。このため、高校生の賛否も分かれたとみられる。