学校生活を送る上で避けては通れない授業、体育。皆さんの中で、体育の授業になじめず悩んでいる人はいませんか? 体育の授業を苦痛に感じている私が「学校教育における体育」について書きたいと思います。(高校生記者・くろさき=3年)

チームの皆から迷惑がられて

私が体育を嫌いになったきっかけは、中学でのバレーボールの授業です。私にとっては、正確にボールをトスするのも困難なこと。チーム戦では私1人のミスによって、たちまちチーム内が総崩れになってしまい、そのまま負けてしまいました。

高校の体育でも苦手な現状は変わらず…(写真はイメージ)

クラスメートはただ迷惑がっていましたが、当の私は何をすればミスをせずに済むのか分かりませんでした。授業が終わるまで迷惑をかけないよう、端っこで練習。思い出したくもないほど、惨めな時間でした。結局、高校生になった今でもできないままです。

1人で運動することは好き

球技はからっきしですが、運動そのものが嫌いなわけではありません。体育がきっかけで運動も嫌いになった時期もありましたが、現在、学校外で1人で運動することは好きです。

夏は市民プールで泳ぐのが楽しみ

体力がついたと実感したときや、体が軽く感じられたときなど、体育の授業で行う運動では全く得られない達成感を手に入れられて、運動の楽しさを体感できました。体育のせいで運動の楽しさを知らないままでいるのは、本当にもったいないと強く感じます。

体育によるトラウマは消えない

幸い、私は授業内でけがをした経験はありません。しかし私の周りでは、腕を骨折した人、顔にボールが衝突し病院送りになった人もいました。目に見える傷だけではありません。周囲からの陰口や暴言などで心に傷を負い、しばらく学校に来なくなってしまった人もいます。そうしたトラウマは、今後もついてまわります。

果たして、こんなに危険性のある教科を全員に強制すべきなのでしょうか。運動の得意不得意に関わらず、全員が楽しめるような科目になることを望みます。