4位 海から飛び出す迫力の海賊船 ボンド固めて窓表現

海風にはためく帆が印象的な「海賊船」を製作した2年4組が「造形コンクール」4位。設計を担当した製作リーダーの渡辺快君は、「構図はこだわりの部分。単に海に浮かぶ船よりは、海から飛び出すような迫力のある船にしようと思い立ちました」と話す。船上の甲板に設置した階段や側面に備わる大砲、ディテールの細かい作り込みにも造形班のアイデアが光る。「船の側面に付く透明な窓は、実は段ボールで作ったモノではないんです。ボンドを固めて窓にしています」(渡辺君)。

完成した海賊船を見た他クラスの生徒から感嘆の声をもらった。製作チームの一人、牛場陸温君は「口々に『すごい!』と言われて本当にうれしい」と、はにかんだ。

構図にこだわった
2年4組の生徒たち

5位 モフモフ感あるしっぽにこだわり 九尾の狐

「造形コンクール」5位に選ばれた2年5組の造形班は、キツネの妖怪「九尾(狐)」を製作。クラス替えなく進級した同クラスは、1年時に作った造形物「ユニコーン」の製作経験を生かした。「特に胴体部分の製作は去年の技術が役立ちました」(製作リーダーの柳澤京佑君)。製作メンバーを、頭、胴体、足、尻尾と、分担して作業を進めた。

どう猛な顔立ちをしたキツネの表情は、オオカミを意識して作られたという。「特にモフモフ感のある毛並みは上手に表現できて気に入っています」(柳澤君)。設計を担当した樋川喜一君は、「作業が遅れ、尻尾がきちんと9本完成するかも危うかったんです。メンバーたちが急ピッチで頑張ってくれた。出来栄えに満足しています」と、仲間たちをねぎらった。

2年5組の生徒たち
たくましいモフモフの尻尾がかっこいい