「孫秋生劉起祖等造像記（そんしゅうせいりゅうきそらぞうぞうき）」

池田紗希さん（千葉・安房高校３年）

（第43回全国高校総合文化祭 2019さが総文 推薦作品）

――どうやって書いたの？

古典の特徴を忠実に再現するために、線質・形・字の大小を意識しました。作品を見たときに１番目が行く場所にインパクトを与えられるように、配置を工夫しました。難しかった点は、作品の特徴でもある力強さを出すために、濃墨（こずみ）を用いたところです。多くの種類の墨を混ぜ、自分の思い描く作品に近付けられるように墨の濃さを考えました。

――上達のコツは？

枚数を重ねていくうちに、次はこうしようと考え書き続けていくと思うような字が書けず壁にぶつかります。私はそのとき、もう一度原点に戻り、古典の特徴を再度確かめながら完成を目指しています。