2019年1月に受賞者を発表した「第2回全国女子高校生エッセイグランプリ」は、エッセイ部門510作品、手紙部門575作品の計1,085作品の応募があった。ここでは各受賞者の入賞作品を紹介する。次回の応募の参考にしてみてほしい。

大賞 

エッセイ部門「伝えたい想い」森口 彩乃(岡山・岡山高等学校2年)

 

優秀賞

●エッセイ部門「すれ違い」見ル野未来(栃木県立真岡女子高等学校3年)

●手紙部門「名前も知らないあなたへ」小林 美貴(東京・女子聖学院高等学校3年)

 

入選

●手紙部門「母へ感謝を込めて」阿邊ほのか(宮城・聖ウルスラ学院英智高等学校3年)

●エッセイ部門「岡山県」中山ひかる(岡山・清心女子高等学校3年)

●エッセイ部門「私とビントロとサラリーマン」徳川 美那(大阪府立豊中高等学校2年)

●手紙部門「今の私をつくってくれた、あの頃の私へ」川上 祐奈(東京・広尾学園高等学校1年)

●エッセイ部門「姉の言葉」小木曽 都(岐阜県立飛騨神岡高等学校3年)

【審査員講評】
 身近な人やこれまで出会った人への感謝を表現することで、書き手自身の姿や思いも浮かび上がり、読む者の心に響く。そんな作品が多く寄せられました。
 書くのは難しく感じた人も多かったことでしょう。感謝の言葉は本来、何かをしてくれた相手に伝えるものですが、コンクールに出す作品である以上、第三者にも状況が伝わる表現に気を配らねばなりません。手紙やエッセイという形式は、論文やレポートと異なり、素直な思いやその場の情景を描くことも大切です。入賞したのは、こうしたことができていた作品でした。
 高校生活を送る中で、SNSやメッセージアプリで、短い文で素早く思いを伝える機会は多くあることでしょう。でも、ときには自分の経験をじっくり振り返り、 周りの人の気持ちに思いをはせ、少し長めの文章を綴ってみる経験も、自分の内面を豊かにしてくれるに違いありません。今回のコンクールへのチャレンジがそんな機会になったのなら、うれしく思います。
(高校生新聞編集長 西健太郎)