人工知能(AI)やデータ分析の需要の高まりを背景に、情報学部や情報科学部、工学部情報工学科といった情報分野を学べる工学系や学際系の学部の人気が高まっているという。国公立大学ではどのような学部・学科があり、人気や難易度はどのくらいだろうか。2019年度入試の出願開始前の志望動向調査を紹介する。自分がどんな分野を学びたいかで「おすすめ」の大学も変わる。まずは各大学のサイトなどで教育内容を調べてみよう。

【あわせてチェック】進路選択に役立つ大学入試分析一覧

【あわせて読みたい】2019年度国公立大入試出願動向 学部の人気に変化

河合塾が2019年度大学入試センター試験受験者の8割以上にあたる43万6634人の自己採点・志望動向を集計した「センター・リサーチ」による前期日程試験の動向分析によると、志望者が増えている情報分野の学部・学科が目立ち、難易度の目安となる「ボーダー得点率」が上昇している大学が多いという。

情報系の主な国公立大学学部・学科の志望動向と難易度の変化(河合塾の「センター・リサーチ」による)

難関は京都大、東京工業大、横浜国立大、名古屋大、大阪大

最も難関なのは、京都大学の工学部情報学科。続いて、19年度入試から募集単位が変わった東京工業大学の情報理工学院。東工大の中でも一番人気という。横浜国立大学の数物・電子情報系学科の情報工学EP、名古屋大学の情報学部コンピュータ科学科、大阪大学の基礎工学部情報科学科、東北大学の工学部電気情報物理工学科もボーダー得点率が高い。

滋賀大、広島大、横浜市立大などで学部新設

新設3年目となる滋賀大学のデータサイエンス学部データサイエンス学科や、18年度に新設された広島大学の情報科学部情報科学科も人気だ。横浜市立大学データサイエンス学部データサイエンス学科も18年度に新設された。

以上の傾向は、出願期間前の調査のため、実際の出願人数の傾向とは異なる可能性があることに注意のこと。