政府の2019年度予算案のうち防衛費は1.3%増の5兆2574億円と4年続けて5兆円を超え、7年連続で過去最大となった。政府が閣議決定した19~23年度の中期防衛力整備計画では、宇宙やサイバー、電磁波といった「新しい領域」を最優先で強化。また、海上自衛隊の護衛艦を改修して事実上の空母化に乗り出すことが盛り込まれている。短距離離陸・垂直着陸が可能な最新鋭ステルス戦闘機F35B、弾道ミサイル防衛体制強化に向けた地上配備型迎撃システムや迎撃ミサイルも取得する。

護衛艦の空母化については「日本の安全保障の基本原則としてきた専守防衛の一線を越えた」との指摘がある。