12月28日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京)にて全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)女子決勝が行われ、岐阜女(岐阜)が大阪薫英女学院(大阪)を92-74で破り、3年ぶり2度目となる優勝を飾った。(文・青木美帆、写真・幡原裕治)

負けた悔しさ、一日も忘れず 自室に紙を貼り出した

終始リードを譲らぬ完勝だったが、試合後の選手たちは喜びの涙に濡れた。昨年は、夏のインターハイを制した勢いでウインターカップに臨んだが、準々決勝で敗退。今年もインターハイは準優勝、秋の国体はブロック予選敗退と、目標としていた頂点が遠かった。
 「負けた悔しさは1日も忘れてはいけない」。池田沙紀主将(3年)はそんな思いから毎晩、昨年のウインターカップのラストシーンを見返したという。木下七美(3年)も自室に「悔しさを忘れない」と大きく紙に書いて貼り出した。
 安江満夫コーチはインターハイ後からフィジカル強化のトレーニングを重視。「(インターハイでは)大事なシュートを決め切ることができなかった」(池田)という反省から、選手たちは得点力アップのためにそれぞれが自主練習に励んだ。

鋭いドライブから22得点を挙げた主将の池田沙紀

「何が何でも自分が」腹くくりアタック

インターハイでスタメンをつとめたガードの藤田和(2年)は、故障のために大会2か月前に戦線離脱。インターハイ、国体予選と控えに甘んじた木下がスタメンに入り、「何が何でも自分がやってやる」と腹をくくってゴールにアタックした。インターハイ決勝では無念の5ファール退場に泣いた安江沙碧梨(3年)も、得意のジャンプシュートを的確に沈めてチームに貢献した。
 センターのハディ・ダフェ(2年)はコンディションの不良に悩まされたが、決勝は23分の出場時間で31得点と大爆発。池田は「夏は力強さがなかったけれど、今大会はシュートをねじこんでくれる、頼もしいセンターだった」と頑張りをたたえた。
 池田は試合後の記者会見で「去年負けてから、絶対にこの大会でリベンジしようと話し合って練習してきました。最後に結果が出てうれしいです」とコメント。ユニフォームの胸元にあしらわれた優勝回数を示す星の数は、「2」から「3」に増えることになる。

試合に出られない苦しい時期を乗り越え、優勝に貢献した木下七美
TEAM DATA
1977年創部。部員44人(3年生13人、2年生14人、1年生17人)。主な卒業生に王新朝香(三菱電機)、石坂ひなた(デンソー)など。木下の母も同部の卒業生。
メンバー外の選手を含め、「家族」(池田)のように結束して優勝をつかんだ岐阜女

訂正:昨年度のウインターカップの戦績を誤って表記していたのを訂正いたしました。(2019.1.25 17:30)