まとまった時間がある今年の夏休みはコンテストにチャレンジしてみよう。高校生向けのコンテストは、文系向け、理系向け、アート系などさまざまな分野があるが、その中でも、毎年2万件近い応募作品があるのが國學院大學主催「全国高校生創作コンテスト」。今回はこのコンテストの過去受賞者のコメントや受賞作品などを紹介!応募の際の参考にしてみてください。

全国高校生創作コンテストとは?

募集作品は短篇小説、現代詩、短歌、俳句のいずれか。「表現者」としての自分の可能性を試すのにぴったりだ。大学としては、「考えること」「思うこと」「感じること」を大事にし、それを自分の言葉で綴ることを続け、美しい日本語を学び、身につけてほしいという思いがある。

ふだん、当たり前のように使っている言葉を見つめ直す機会を持つと、気づかなかった自分の感性を発見できるはず。2017年度は19,290作品の応募があった。

★第22回「全国高校生創作コンテスト」 募集要項はコチラ

第21回全国高校生創作コンテスト受賞者の声と受賞作品

【短篇小説の部】

「一度つけていたタイトルを考え直した結果、印象が大きく変わった。タイトルは作品
にとって服のようなものと考えるようになった」(最優秀賞・大貫さん)

「書きたいことがふくらみ、泣く泣く削った。自分の中に伝えたい言葉がたくさんある
ことはとても幸福なことだと感じた」(優秀賞・紀川さん)

「友人とのけんかなど、できれば経験したくないことも体験することで、表現できる場
面が増える。今後も自ら経験する事を大切にし、作品に生かしたい」(優秀賞・芳岡さん)

 

【現代詩の部】

「はじめにテーマを決め、制作にとりかかった。とにかく、好きなものをやわらかく、キレイに表現する事を意識した」(最優秀賞・丸山さん)

「それまで短歌・俳句などの定型詩をやっていたので、自由度は広がったが、かえってどのように書いたらいいか難しかった」(優秀賞・伊集院さん)

「ふと思った言葉を忘れないでほしい。そしてその思った一瞬を大切にしてほしい」(優秀賞・山﨑さん)

 

【短歌の部】

「どれだけ技術があっても、自分自身の心の動きなしには味気ない短歌しかできないと思う」(最優秀賞・桐生さん)

「辛いことがあっても、諦めずに頑張り続けたら報われると常に思っている。その気持ちを短歌に込めた」(優秀賞・滝澤さん)

「嬉しいことや悲しいこと、辛いことなどは、なかなか人には言えないけれども、短歌でなら自分の気持ちを詠むことができると思う」(優秀賞・鶴本さん)

 

【俳句の部】

「自分自身の実感を大切にし、自分以外の人が読んでも句の情景が想像できるようにつくることを意識した」(最優秀賞・山下さん)

「思ったことを思ったままにつくった」(優秀賞・長澤さん)

「梅雨明けの爽快な風でシャツがふくらんだときに、『夏』を感じた実感を句に読んだ」(優秀賞・原田さん)