手作りの朝顔の模型を用いて研究をアピールした岡野さん(NPO法人日本サイエンスサービス提供)

川越女子高校(埼玉)の岡野美聡さん(2年)は「なぜ朝顔が朝に咲くのか」など開花のメカニズムについて、小学6年生から研究を続けている。夏の自由研究で朝顔を題材に選んだことがきっかけだ。

研究場所は自宅。毎夏、サンプルとなる赤紫の朝顔をベランダで50輪ほど育て、パソコンに接続できる液晶モニター付きの顕微鏡を使用して調べ上げていく。

高校生になってから着目したのは、朝顔の花びらとつぼみの白い部分の境目にあるスジのような部分。朝顔の花のつくりを細かく調べていく中で偶然発見した。調べても名称はなく、自ら「スジ」と命名。このスジを剝がすと朝顔が咲かないことなどから、「スジが開花に重要な役割を持っている」と結論付けた。実験データがばらつき、研究に行き詰まることもあるが、「工夫をしたり別の方法を試したりすると、何か違う展開が待っている。それがやる気を生みます」

科学の国際大会で優秀賞

5月、約80カ国の高校生が理系分野の研究成果を競う「インテル国際学生科学技術フェア2018」の日本代表の一人として渡米。審査の結果、植物科学部門の優秀賞4等に輝いた。

審査会では、渡米前に布やフェルトで自作した朝顔の模型が大活躍。スジの部分は、付け外しできる仕様だ。審査員から「私に言いたいことはある?」とユニークな質問を受け、「朝顔のスジに注目したのは、私が初めての研究者です」と、堂々とアピール。自らの研究を世界に伝えた。 (中田宗孝)