東京大の今年の一般入試第1段階選抜の結果。最高点900点とあるのが理科一類。昨年の合格者最高点(カッコ内)は891点だった

今年の大学入試センター試験で「満点」をとった受験生がいるとインターネット上などで話題になっている。

東京大は2月7日、一般入試の第1段階選抜の結果を発表した。第1段階選抜は、大学ごとに実施する2次試験を受けられる人を志願者の中からセンター試験の点数によって選ぶもの。東京大は科類ごとの合格者数などとあわせて合格者のセンター試験の最高点、最低点、平均点を明らかにしている。

このうち主に工学部や理学部に進む理科一類の最高点が「900点」だった。これは、東大が理系の志願者に課しているセンター試験の5教科7科目(国語、地歴・公民1科目、数学2科目、理科2科目、外国語1科目)の満点にあたる。東京大学新聞の報道によると、東京大が第1段階選抜の合格者最高点などを開示し始めて以来、「満点」は初めてという。

「センター満点」だと、合格の可能性は高そうだが、東大はセンター試験の点数を110点満点に換算し、2次試験(440点満点)と合計した550点満点で合格判定をする。理科一類の昨年の合格最低点は、347.1899点。今年も同水準だと仮定すると、センター試験が「満点」でも、2次試験で5割強の得点が必要な計算だ。