兜と陣羽織の扮装で戦国時代を体感するイベントを説明

全国のSGH、SGHアソシエイト指定校のうち84校が研究成果を披露する「SGH甲子園」(関西学院大学など主催)が3月19日、同大西宮上ケ原キャンパス(兵庫県西宮市)で開催された。

同校では、SGHの授業で「歴史ツーリズムと観光開発」をテーマに課題研究に取り組んでいる。有田健一郎君(2年)ら5人は、観光客の滞在時間が短い姫路市の課題を解決するため、世界遺産である姫路城を活用する方法を研究した。

姫路城は難攻不落といわれた。どれぐらいの防御力があるのか疑問に思い、調べを進める中で、松江城(島根県)では観光客が柔らかい材質を使った刀を使ってチャンバラをし、石垣を登り、門を破るなど、戦国時代の戦を再現した人気イベントが行われていると知った。

同様のイベントを開きたいと考えたが、世界遺産の姫路城を会場にすることはできない。別の場所に城を再現して、イベントを行うプランを考えている。

まずは校内に机やいすなどで城を再現し、新聞紙で作った刀を用いた「城攻め体験」を企画している。「問題点を洗い出してプランを完成させ、姫路市にイベント開催を提案したい」(有田君)