「カラスとふれ合うことができて、実験はとても楽しかった」と話す坂本さん

 関東近県SSH校合同発表会 

学校独自のカリキュラムで理数教育に取り組むスーパーサイエンスハイスクール(SSH)。3月20日に関東近県SSH校合同発表会があり、18校の約370グループが研究成果を披露した。その中から、自分の「好き」を研究テーマに選んだ2人を紹介する。

カラスの賢さを実験

「鳥が好き」という東京・戸山高校の坂本麗水さん(2年)。一般的に賢いといわれているカラスの行動は本当に考えた結果なのか、数の違いが認識できるのか等に興味を持ち、生きたカラス1羽を使って実験を行った。

実験内容は、餌の入った容器と入っていない容器を1つずつ準備し、①餌を見せる②空の容器を見せる③餌の入った容器にふたをして振る④餌の入っていない容器にふたをして振る──という条件で、カラスが餌の入った方の容器を選べるかを複数回調べた。結果は、①は全問正解、②③④も正解率が高かった。

ほかに2つの実験も行った。坂本さんは「カラスが与えられた情報で未知の情報を推測するだけでなく、ゼロや数の違いも認識できると考えられる」と話した。

ゲームステージを自動生成

ゲームのステージの自動生成に挑戦した原君

「ゲームが好き」という神奈川・横浜サイエンスフロンティア高校の原世紀君(2年)。条件を入力するだけで難易度の異なるステージを自動生成するプログラムの開発に挑戦した。

まず、既存のゲーム制作ソフトを利用し、敵を倒しながらゴールを目指すゲームを作った。さらに、難易度を決める条件を①ゴールまでの地形の複雑さ②敵の数③敵を倒すアイテムの数──と決め、それぞれの条件に数値を入力し、ステージが自動生成できるか確かめた。

結果は、原君の想定通り。しかし、ステージの難易度の差が極端すぎるなどの反省点も残った。原君は「今後はゲームをさらに複雑化し、難易度を左右する評価方法も見直したい」と話した。

(文・写真 山口佳子)=学年は開催時