東京経済大学(以下、東経大)は、困難に負けずに前に進もうとする精神を「進一層(しんいっそう)」と呼び、建学の理念として、学生のチャレンジをサポートしている。その一つが充実した就職支援だ。4年間部活に打ち込むとともに、東経大の就職支援を活用して夢の扉を開いた学生に、大学生活を振り返ってもらった。

部活を通して成長

-東経大に進学した理由は?
 一つは過去の実績などから「就職に強い」ということで、高校の先生からも聞いていました。もう一つの理由は、バレーボール部があったこと。高校時代にバレーボールをしていたので、大学でも続けたかったからです。
-入学していかがでしたか?
 思っていたとおり就職支援が充実していて、1年次から就職への意識を高める授業や、キャリアセンターが全学生に行うキャリアガイダンスを受けました。その中で強く感じたのが、勉強でも部活でも目の前にあることに一生懸命取り組めば、それが就職や将来につながっていくということです。学生生活は部活に打ち込もうと決めました。
-部活について教えてください。
 活動は週5日、夜9時まで。副キャプテンを務めていたので、就活中も部活を続けました。仲間と衝突したこともありましたが、逃げずに乗り越えたことが自分の成長につながりました。

就職支援をフル活用!目標の企業から内定獲得

-就活について教えてください。
 働きながらクラブチームでバレーボールを続けるつもりでしたので、土日に休める企業を志望していました(笑)。ところが、合同企業説明会で、内定を得た百貨店の方の話を聞いて変わりました。「自分たちが流行を作っていく」という言葉に「かっこいい。自分もこうなりたい」と。週末の2日を楽しむより、仕事で週5日楽しむほうが人生が充実すると思い、その百貨店を第1志望にしました。
-東経大の就職支援をどのように活用しましたか?
 キャリアセンターに毎日通い、自己分析をして履歴書を書くところから、内定を得るまで、同じ方にお世話になりました。様々な話をして、自分を表すエピソードを一緒に深掘りしていきました。ある企業の内定を得て気が抜けてしまったときは「何のために今まで頑張ってきたのか」と諭されたことも。おかげで再びやる気に火がついて、最後まで頑張ることができました。
-卒業生の支援もあるそうですね。
 東経大には就職支援を目的とした卒業生の業界別組織があります。私は流通業界で活躍する卒業生が組織する「葵流通会」の就職相談会に参加しました。毎週のように学内で、礼儀作法や新聞記事の解説、模擬面接など、きめ細かいサポートを受けました。現場の方の話を通して「百貨店の原点は接客」という大事なことに気づけましたし、OB訪問もたくさんさせてもらいました。卒業生や教職員の方が親身になって学生を支援してくれるのが、東経大の魅力だと思います。
-就活と部活はどう両立しましたか?
 何十社も受けるのは物理的に無理でしたので数を絞りました。その分、企業をじっくり研究できました。面接後に試合があるときは、大きなスポーツバッグを抱えて面接に臨んだこともあります。それが会話のきっかけになることも多く、いろいろな面で部活を就活に生かせました。
-将来の目標は?
 百貨店の中に自分のセレクトショップを作って、流行を生み出していきたいですね。担当したいのは婦人服。多種多様なアイテムがあるので大変ですが、だからこそ挑戦したいと思っています。
-まさに「進一層」ですね。最後に、高校生にメッセージを。
 目の前にあることから逃げないで、全力投球してください。それは必ず未来に生きてきます。