ふるさとについて話し合った

群馬県の高校生有志が企画した、ふるさとの今と未来を考える「第4回群馬県高校生会議」が3月21日、共愛学園前橋国際大学で開かれた。「高校生ふるさと開発会議〜あなたの一歩でぐんまを変える〜」と題し、「国際化」「食・農業」「観光」「教育」の分科会に分かれて議論した。
 
 このうち国際化の分科会では冒頭、各参加者が「国際化」について意見交換した。「地域の文化が消える」という不安の声が上がった一方、「交流が進む」「自分の目で異国の文化を見られる」と期待する意見も出た。その後、講演者の県庁国際戦略課の職員から、県の国際化の現状と課題について説明を聞いた上で、再度意見交換。参加者からは「群馬は外国語の標記が少ないから、外国人が困るのでは」といった指摘も出た。
 
 国際化の分科会の司会を担当した木村穂乃さん(前橋女子高校2年)は「今回の会議では高校生の主体性を重視した。講演と話し合いを組み合わせた形式で、参加型の講演をつくれた」と話す。分科会に参加した堀越日南子さん(同2年)は「同じ興味を持っている人に出会えて、刺激になった」と、手応えを感じた様子。
 
 会議の副代表、糸井晴夏さん(樹徳高校2年)は「高校生が普段は発揮できない思いを発信・共有できる場になった」と話していた。

全体会の様子

 

【運営メンバーの声】
 
■食・農業分科会 茂原未波さん(高崎女子高校3年)
「食・農業についてあまり関心の無い参加者が多かったが、参加者それぞれの『理想のふるさと』へ近づくためのアクションを考えられる構成にしたことで、興味を持ち楽しんで議論してもらえた」
 

食・農業分科会の様子

 

■観光分科会 坪倉暦さん(高崎健康福祉大学高崎高校2年)
「観光という分野は幅が広く、講演者の話からどうやって自分の地元に置き換えて考えてもらうかに一番気を使った。参加者は、講演者の話や他の参加者との交流で新たな気づきを得たようだった」
 

観光分科会の様子

■教育分科会 増井心萌さん(ぐんま国際アカデミー高等部2年)
「自分の将来の目標を実現するために、今、受けている教育から得られているものと得たいものが、合っているかどうかを話し合った。自分の高校生活を仲間と話し合いながら振り返る良い機会になったと思う」
 

教育分科会の様子