3月21日から27日まで、福岡市の博多の森テニスコートであった全国選抜高校テニス大会。男子団体は、柳川(福岡)が東海大菅生(東京)に土壇場まで追い込まれながら大逆転。2年ぶり18 度目の優勝を飾った。

ダブルス(複)2、シングルス(単)3の5試合で、3試合取れば勝利。東海大菅生が単複各1の2試合を先取。残り3試合が同時に展開される中で、単2の町田亮(3年)が大接戦をものにして流れを引き込み、単3の主将・萬福健太郎(3年)が続き、複2の木野翔(3年)・武田直也(2年)組が最終セットで6回もジュースを重ねた末、勝利した=写真。

町田は「昨年、自分が負けて優勝できなかった。悔しさを忘れられず、部の練習が終わったあとも、独りでサーブ練習を続けてきた」と成長の秘密を語った。

本田健児監督は言った。「今、この瞬間を必死に戦え」。追い込まれても浮き足立つことなく、一打一打に魂を込めた〝柳川テニス〟の勝利だった。(文・写真 南隆洋)