うどんを作る中野君(左)たち

山梨県富士吉田市の郷土料理「吉田のうどん」のPR活動に取り組む山梨・ひばりが丘高校うどん部。「香川の讃岐うどんの知名度を超える!」と、大きな目標を掲げている。(中田宗孝)

アイドルコンサートでも出店

「吉田のうどん」は、コシの強い太い麺、しょうゆとみそをブレンドしたスープが特徴。具材に馬肉とキャベツを必ず使用するのも、このうどんならではだ。

同部は、2015年から富士吉田市に任命された「うどん観光大使」として、自作のウェブサイトや地元イベントで吉田のうどんの魅力を発信している。今年1月には、幕張メッセで開催した人気アイドルグループ「でんぱ組.inc」のコンサートに出店し、来場者たちに吉田のうどんを販売した。

 うどん店を取材 マップ完成を目指す

現在、部長の中野吏希矢君(3年)を中心に、通算7号目となるフリーペーパー「うどんなび」の制作を進めている。紙面に掲載するため行う、吉田のうどん店の取材は「店舗の魅力をしっかり紹介する責任感が伴うため、取材前は緊張する」と中野君。部発足から5年目を迎え、うどん職人や地元の人々にも部の活動が広まり、「うどん部すごいね、頑張っているね」と声を掛けられる。「そんな時にやりがいを感じます」(中野君)

来年発行予定の「うどんなび」最新号では、山梨県外にある吉田のうどん店を取材して、「日本完全MAP」の完成を目指すという。

4月から食品企業と共同開発中の吉田のうどん専用めんつゆ「俺の汁」がもうすぐ商品化される。「煮干しとしょうゆのダシを感じられる、うどん部代々伝わるつゆの味を提案しました」(中野君)。

【部活DATA】
2012年創部。部員8人(3年1人、2年6人、1年1人)。活動日は週4。フリーペーパー掲載のため、地元の「吉田のうどん」店の取材を行う。月20杯の「吉田のうどん」を食べ歩くことも。これまでも部オリジナルの麺「顎砕きMAX」「竹炭黒麺」、薬味「ひばりのすりだね」を商品化した。公式ウェブサイト http://udonkankoutaishi.client.jp/