籠神社で巫女のアルバイトの募集を始めたのは約1 5 年前。「お参りに来られる方々から、巫女をやってみたいという声が聞かれるようになり、募集を始めました」と、宮司を補佐する禰宜の海部穀成さんは話す。

定員は毎年18人。神に仕える身である巫女には「姿勢の良さや礼儀正しさだけではなく、初々しさが求められる」(海部さん)ため、採用者はほとんどが高校生になるという。今年は約30人の中から面接で選ばれた18人全員が高校生。研修会で言葉遣いや礼儀作法の指導を受け、雪が舞う厳しい寒さとなった三が日に、お札やお守りの授与などを笑顔で行った。

田中翔子さん(京都・宮津高校3年)は、「神社の近くで育ち、昔から巫女をやってみたかった」と今年初めて応募した。実際に働いてみると、「今まで持っていた華やかなイメージとは違い、覚えることも多く、寒くてつらかったです」と話す。小田夏誉さん(京都・加悦谷高校3年)は2年連続で巫女になった。「昨年はお守りを授与する時に慌てたりしましたが、今年は一人一人に丁寧な応対ができたと思います。参拝者の方々が1年間幸せに過ごせるように願える、心の余裕もできました」と語った。

海部睦子さん(京都・京都共栄学園高校1年)は「寒さで手がかじかんで対応が遅れたこともあった。でも、しっかり応対すれば皆さんから笑顔とありがとうの言葉が返ってくる」とほほ笑んだ。