「この大学で学びたい!」という意欲が重視されるAO入試。8月頃からエントリーが始まることが多いので、今のうちに特色をよく理解しておこう。

AO入試って、どんな入試?

「AO」とはアドミッションズ・オフィスの略。一般入試のように学力テストのみで合否を決めるのではなく、アドミッション・ポリシー(大学の求める人物像)にふさわしい人を選抜する入試だ。平成27年度の大学入学者のうち、国公立大では2.6%、私立大では10.5%がAO入試で入学している。また、推薦入試も含めると、入学者の割合は増加しており、平成28年度入試では東京大学が推薦入試を、京都大学が特色入試を導入し話題となるなど、一般入試ではない形での入試は、今後も増えていく見通しだ。

選抜方法は、エントリーシート(志望理由書)、面接、小論文などで、受験生がどのような人物なのかを時間をかけてじっくりと見ていくのが一般的。中には、大学で行われる模擬授業を受けてレポートを提出する形式のものもある。2011年度の文部科学省による規定変更を受けて、出願にあたって成績(評定)の基準を設けたり、センター試験や学力テストを課したりする大学も増えてきた。高校の調査書も選考材料の一つとなることが多いので、日々の学習にはしっかり取り組んでおこう。

AO入試の実施時期は?

エントリー期間は8月〜9月頃であることが多いが、翌年2月〜3月にかけて複数回にわたって実施する大学もある。一般入試より早い時期に行われることが多く、不合格でも一般入試を受けられるので、AO入試に挑戦すれば受験のチャンスを増やすことができる。

出願にあたり、夏休みに行われるオープンキャンパスなどへの参加が必要な場合もあるので、志望大学の選考スケジュールは早めにホームページなどで調べておこう。

推薦入試との違いは?

AO入試は高校からの推薦が不要なのに対し、推薦入試は成績(評定)の基準があることが多く、「指定校推薦」や「公募推薦(一般推薦・特別推薦)」では高校からの推薦が必要(「自己推薦入試」では不要)。AO入試は複数回の面接を行うなどして「大学入学後にどのように成長できる人物か」を見る傾向があり、推薦入試は調査書などをもとに「高校でどのような努力をした人物か」を見る傾向がある。

つまり、AO入試は基本的に誰でもエントリーできるが、「この大学でこういう勉強をしたい」という思いの強さや目的意識が問われる入試だといえるだろう。