高崎商業高校の生徒たちが結婚式をプロデュースするのは今回が3組目。部活でも授業でもないプロジェクトに生徒の有志が集い、「小さくてもあったかい結婚式」を実現した。 (1面から続く)

きっかけは2011年度から群馬県教育委員会の「次代を担う職業人材育成事業」の指定を受けた同校が、結婚式のプロデュースを手掛ける地元企業ティープロダクトと連携したこと。13年度まで3年間の予定で、「高校生ウエディング」を実施することになった。11年秋に当時の1~3年生の有志が集いティアラを結成し、16人が12年3月に2組の結婚式をプロデュースした。

12年度は新メンバーを加えて13人で再スタート。県外の式場を見学するなど結婚式の研究を重ね、10月から今回の式の準備に入った。

打ち合わせや練習は、放課後や休日に行った。式場にも度々足を運び、同社の平児玉博樹社長とウエディングプランナーの中澤真美さんの指導を受けた。先輩、後輩の壁のないチームにするため、メンバーは「ミーナ」「トミー」など「ティアラネーム」で呼び合った。

チームのリーダー「チーフ」を務めた峯岸香奈さんは式を終え、「苦しいこともうれしいこともありました。将来につながる経験になり、メンバーの絆も深まりました」と振り返った。

軽妙な司会でパーティーを盛り上げた鳥屋光花さんは「人前で話すのが苦手でしたが、ティアラの活動を通じて克服できた気がします」と自信をのぞかせた。

チーム発足時から活動を支えてきた秋場武志先生は「生徒は、マナーやチームワーク、目上の人とのコミュニケーション力といった社会人基礎力を身に付けた。大きな財産になる」と目を細めた。平児玉社長は「高校生にも結婚式を作れる確信がありました。『ありがとう』と言ってもらえる仕事がどういうものか、高校生に知ってほしかった」と手応えを語った。