英字新聞「TOSHIMAGAOKA TIMES」を制作した生徒たち

 学校の魅力を国内外に発信しようと、東京・豊島岡女子学園高校の1、2年生の有志26人がこのほど、英字新聞「TOSHIMAGAOKA TIMES」を制作した。

 英語の先生の発案を受け、昨年9月から放課後を使って制作に取り組み、12月末に完成した創刊号は、タブロイド判4ページでカラー。取材・執筆は6班で分担し、教育方針や施設の紹介、校長先生や卒業生のインタビューを載せた。

留学先でも紹介したい

毎朝5分、布に糸を通す同校伝統の取り組み「運針」をテーマに記事を書いた林美玲さん(1年)は「毎日続けることで集中力を鍛える意味があることを伝えようと思った」という。有志のメンバーからは取材を通じて「学校をもっと好きになれた」という声も上がった。

 新聞は、在校生や受験生に配布した。提携する海外の学校にも配る予定という。ニュージーランドへの留学経験がある東珠莉さん(1年)は「現地の人から学校について聞かれたことがあり、英語で紹介できる資料があると役立つ」と話す。

プロに学び、自然な英語に

制作に当たっては、英字新聞社「ジャパンタイムズ」の編集者から計6回、取材方法や最新の英単語、英字新聞特有の編集ルールなどの講義を受け、記事の添削も受けた。「見出しはbe動詞を抜き現在形で」など、メンバーが実際に英字新聞を読んでみると、教わったルールが実感できたという。将来は新聞記者になりたいという北このみさん(1年)は「完成した新聞を見た先生から『すっと頭に入る自然な英語だね』と言ってもらえたのがうれしかった」と笑顔で語った。

 同校では来年度も参加者を募り、英字新聞を発行する予定だ。