JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストの募集要項はコチラ

2016年度 優秀賞

藤戸美妃さん(関西学院千里国際高等部1年)

 

 

 

 

 

Q エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。

もともと書くことを通じて自分の個性を表現するのが好きで、これまでもたくさんの作文やエッセイのコンクール(WFPエッセイコンテストや津田塾大学主催高校生エッセイコンテストなど)に応募してきました。今回のこの国際協力中学生・高校生エッセイコンテストには、去年の夏、トビタテ留学JAPANの奨学金制度を利用して南アフリカとタンザニアに留学しに行ったことがきっかけで応募しました。現地で日々の出来事を日記に書き留めていくうちに、この経験をきちんとした言葉にして残したい、と思いエッセイを書くことにしました。

Q エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?

私が募金活動の重要性をかつてあまり感じていなかったことは、正直私だけではないと思います。ですが、実際に私は現地に行って現実を見たからこそ、その私の考え方は違うということを学びました。その一連の発見を、物的支援が大事だと思っていないと思っている人に向けて一番表現したかったです。

Q エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。

私は王道のエッセイを書くのが好きではありません。普通のありきたりで綺麗事を綴ったような国際協力のエッセイを書くのは苦手だったので、あえて自分の本音を書くことで、多くの人々の共感を得られるように工夫しました。ですが、経験するのみでなく、その経験から自分なりの見解を見出さなければならなかった点は苦労しました。

Q 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。

もちろん執筆して、このような栄誉ある賞を受賞できたことは大変嬉しいですが、それ以上にこのエッセイを通じて自分のやりたいことを明確にすることができたことが一番執筆してよかったな、と感じることです。留学に行く前から国際貢献はしたかったのですが、具体的にはどうしたいかは正直決まっていませんでした。留学にいくことでまだ抽象的ではありますが、自分がどのような形で貢献したいのかを見つけることができました。このエッセイを執筆したことは、自分の将来像が明白になった良い体験でした。

Q 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。

私はエッセイというのは素直に書くことが大事だと思います。きれいごとや本当に思っていないことを書いてもあまり良いエッセイは書けないと思います。私のエッセイも冒頭は「募金したことがありません」と始めています。国際協力のエッセイにこのようなことを書くのは変に思えるかもしれませんが、自分が本当に興味を持っていること、そして自分の気づいた本当の発見を人々に共有するつもりで執筆することが大事だと思います。

Q あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。

エッセイの中でどのような形で関わりたいかは述べさせていただいています。少し具体的に言うと、医者として働きながら、マラリアの治療薬の開発を行ったり、募金がより身近な行動になるような社会づくりを目指したりしたい、と考えています。

先日の授賞式で活動を教えてください、とのことだったのでいかに列挙しています。

現在はMakers Universityというプログラムに、自分の行いたいビジネス(アンケートを普及させるウェブビジネス)を始めるために参加したり、学校では生徒会活動を主に行ったりしています。