生徒会役員がグループに分かれて話し合い、思いを共有した

高校の生徒会役員が話し合い、交流する第5回全国高校生徒会大会が3月27日から29日まで衆議院第二議員会館(東京)で開催された。2013年から始まった同大会は全て高校生が運営。生徒会役員同士でそれぞれが抱える課題などを共有して解決策を話し合い、生徒会の活動を活性化させるのが目的だ。今回は全国から80校110人が参加した。(西健太郎、野村麻里子)=学年は開催時

理想の生徒会長像を探る

1日目は、なぜ生徒会に入ったのか、何をしたかったのかを振り返った後、自校の良い点悪い点を発表。生徒会の価値や存在意義などを探った。

2日目は、12班に分かれて「理想の会長像」「組織論」「地域交流」「災害」「生徒会団体」「外務」のいずれかのテーマで議論した。理想の会長像を選んだある班は、7人全員が生徒会長。「周りに流されない」「話すのが上手」など、それぞれの考えを付箋に書き、模造紙に貼っていった。それを見て「指針がありキラキラと話す人は魅力的」「ミスをしないのとしっかりしているのは違う」など意見を出した。

「周りに頼ることが大事」

最終日は、班ごとに話し合った結果を全員の前で発表。「生徒会長」の2班は理想の会長像を「リードする人とは導く人。ピラミッドの上に立っているだけでは導けない。同じ高さに立って、他の役員生徒と同じ目線で問題を解決できる人」「独り善がりにならずに、自分を客観視すること、周りを信頼して頼ることが大事」などと話した。

班のメンバーの一人、兵庫・六甲学院高校の岡田和也君(2年)は「生徒会長の任期の半ばを迎え、生徒会活動の意義が分からなくなっていた時期に同じ悩みをもった仲間と語り合えたことで、解決することができました」と収穫を語った。

助け合える仲間できた

閉会にあたり実行委員長の栗本拓幸君(神奈川・浅野高校2年)は「皆さんには日本全国から集まったこれだけの仲間がいます。つらいときは仲間を頼って、これからの生徒会活動と人生を楽しいものにしてほしい」と呼び掛けた。