【インタビュー】吉岡里帆さん 一生懸命ってかっこいい

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 クセのあるキャラクターを巧みに演じて存在感を発揮する女優の吉岡里帆さん。高校時代は、勉強ばかりの学校生活に漠然とした不安を感じていたという。明確な目標が見つからずに思い悩んだが、友人の何気ない言葉をきっかけに、苦しみながらも気持ちを前向きに変えた。
(文・中田宗孝、撮影・玉井幹郎)

高校生活は勉強漬けの毎日

 登校すると1時限の前から国語や英語の課題に取り組む進学校に通っていた。放課後は大学進学のための特別授業にも参加。「勉強をするのは自分のため。それは分かっていたのですが……」。勉強漬けの毎日に息苦しさを感じていた。「大学に進学する以上の目標が見つからなくて。自分は何に向かって勉強すればよいのか苦しみ、悩みました」

 そんな吉岡さんを支えたのは、今も交流が続く同級生の存在だ。「考え方や感性もそれぞれ違う友人たち。私の悩みを聞いても『そんなの全然へっちゃらだよ』なんてあっけらかんと言う子もいました。でも私は、その言葉で心がだいぶ軽くなりました」

悩みから逃げないで

 自身の心持ちも前向きに変えてみた。「せめて、頑張る人でいようと。目の前のことを一生懸命できる人って、かっこいいじゃないですか」。その結果、苦しい受験を乗り越え大学に進学した。

 高校時代を振り返り「とても小さいことで悩んでいた」とほほ笑む。かつての自分と同じような不安を抱える高校生の心情も分かる。だが、「悩みから絶対に逃げず、その苦しみをかみしめて」と叱咤激励する。「苦しみを抱えながら前へと進んだ人だからこそ、できる仕事が未来に待ってる。たくさん苦しんだからこそ、人の痛みが分かる優しい人になれる。どうか気持ちで負けないでください」

かるた部主将の声に挑戦

 劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌」では、声優に初挑戦。涙を流さないが悲しい、そんな微妙な感情を声だけで表現する難しさを痛感した。「キャラクターの心境を考え抜いて、声に気持ちを乗せることを意識しました」

 役どころは大阪の高校に通うかるた部主将。アフレコでは、京都出身の吉岡さんならではの「なじみのある関西弁」が生かされた。「『何ゆうてんの』みたいな、相手にツッコミを入れる際の独特の間や声の強弱は、自分でもうまくできました」

 よしおか・りほ 1993年1月15日生まれ。京都府出身。2013年から本格的に女優活動を始める。主な出演作は、ドラマ「あさが来た」「カルテット」、映画「明烏」など。日本とオーストラリアの合作映画「STAR SAND─星砂物語─」(8月公開)への出演が決定。

名探偵コナン から紅の恋歌
(からくれないのラブレター)

 私立探偵・毛利小五郎と競技かるた団体“皐月会”の会長の対談のため、大阪のテレビ局を訪れた江戸川コナンたち。そこで彼らは爆破事件に巻き込まれるが、間一髪で危機を逃れる。そんな折、京都で皐月会の実力者が殺害される事件が発生。コナンは2つの事件の解決に挑む。4月15日から全国東宝系公開。配給・東宝。
ⓒ2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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(高校生新聞 2017年4月号から)

 

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