ニュースの数字 訪日外国人2403万人 5年連続増加、五輪までの課題は?

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 2016年の1年間に日本を訪れた外国人旅行者は2403万9千人(前年比22%増)と初めて年間2千万人を突破、過去最高を更新した。5年連続で前年を上回ったが、円高が進んだことや中国の景気減速、熊本地震などの影響で、前年比の伸び率は15年の47%から鈍化した。

「爆買い」減り、体験型が人気

 外国人旅行者の消費額も推計で3兆7476億円と過去最高だったが、1人当たりの消費額は11.5%減少。中国人の「爆買い」が縮小傾向にあり、爆買い目当てに計画していた免税店開設を取りやめる動きもある。

 外国からの旅行者は中国が637万人で最多、次いで韓国509万人。以前からアニメや食文化、伝統工芸などは「クールジャパン」と呼ばれて人気があったが、最近は温泉体験や農作業体験などの「体験型旅行」、高度な技術に基づく「医療ツーリズム」も注目されつつある。

大都市は宿不足が深刻

 一方で、東京・京都・大阪など〝ゴールデンルート〟では宿泊施設の不足が深刻化。クルーズ船の寄港が急増している九州、沖縄では旅客船対応の港湾施設整備が追いつかないのが現状だ。また、地方への観光客誘致も今後の課題となっている。政府は東京五輪・パラリンピックが開かれる20年に、年間4千万人とする目標を掲げている。観光客誘致や地域活性化につなげるため、空港や港湾の機能強化に加えて、全国の文化財や国立公園など200カ所程度の拠点整備を進める。

(高校生新聞 2017年3月号から)

 

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