SGHリポート インドネシアの甘味料普及させたい(埼玉・筑波大学附属坂戸高校)

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インドネシアの市場でココナツシュガーを売る人にインタビューする大越さん(左から2人目)(本人提供)

 日本人の肥満を予防する方法を探していた埼玉・筑波大学附属坂戸高校の大越はる香さん(3年)は課題研究で、肥満のリスクを減らすとされる「ココナツシュガー」に注目した。生産国の一つであるインドネシアを訪問したところ、ココナツシュガーの需要低下によって生産農家の高齢化問題が起きていることを知り、日本で普及できないか考えた。

現地の農家を訪問

 花の蜜を煮詰めて作るココナツシュガーは、インドネシアなどで親しまれてきた甘味料だ。大越さんは昨年12月、SGHの海外研修でインドネシアを訪問し、ココナツシュガーを生産する農家などにインタビュー。価格が安い白糖が普及して需要が減ったため、若者が村落から街へ流出し、農家の高齢化が問題になっていると知った。「(需要を増やすため)日本で広めてほしい」と言われた大越さんは「普及すれば日本人の肥満を減らせ、両国にメリットがあるのでは」と思い帰国後行動に移した。

 まず本当に肥満抑制効果があるのかを検証した。ココナツシュガーと白糖をそれぞれ摂取した5人の血糖値の推移を比較した結果、白糖に比べ血糖値の上昇が緩やかという結果が出た。「インスリンが大量に分泌されないため、肥満予防に効果があると確かめられた」

文化祭で味の満足度を調査

 味についても調査を実施。今年9月の文化祭で、細かく砕いたココナツシュガーを混ぜたドーナツを販売。購入した76人にアンケートをとったところ、8割以上が「味に満足」と答えた。効果を説明すると「値段が高くても買う」という声も上がった。

 大越さんは「できれば、洋菓子店などにココナツシュガーの良さを伝え、広めていきたい」と話した。

(野村麻里子)

2014年にSGH指定。グローバル人材の育成を掲げ、インドネシアやタイ、フィリピンの高校生らと持続発展可能な社会について話し合うシンポジウムなども実施。

(高校生新聞 2016年12月号から)

 

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