「模擬国連」国際大会で優秀賞(東京・麻布高校 中本憲利君、西條友貴君)

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 世界各国の高校生が国連加盟国の大使役になって国際問題の解決策を探る「高校模擬国連国際大会」が5月12日から14日まで米国・ニューヨークの国連本部などで開かれ、日本から6校の12人が参加。麻布高校(東京)の中本憲利君、西條友貴君(共に2年)のチームが優秀賞に輝いた。

高校模擬国連国際大会で、優秀賞を受けた麻布高校の中本君(左から2人目)と西條君(右端)=グローバル・クラスルーム日本委員会提供

世界から1500人が参加

 国際大会には、世界27カ国から1500人の高校生が参加した。参加者は大使として国際問題について討議し、交渉を重ね、決議案をまとめることが求められる。昨年11月の国内大会で優秀な成績を収めた12人は「クウェート大使」として、学校ごとに異なる会議に参加した。

受賞狙い「目立つ」戦略

 麻布高校の2人が担当したのは「世界銀行」の会議で、議題は「2030年までの貧困撲滅目標を達成するには」だった。2人は、会議の流れを「貧困撲滅に反対する国はいない。似通った政策が持ち込まれるだろう」と予測。「賞をとるには目立つことが必要。自分たちの政策を通すよりも、場を掌握しよう」(中本君)と戦略を立てた。

 会議開始と同時に各国の大使による猛烈な政策アピールが始まったが、2人は作戦通り、議論を整理しようと参加者に付箋紙を配って考えを書いてもらい模造紙に清書するなどして、「まとめ役」を務めた。顔を覚えてもらおうとどの国よりも多くスピーチに立った。結果、大きなグループをまとめるのに力を発揮し、受賞につながった。

「心のつかみ方」分かった

 交渉で重要なのは信頼関係だったという。西條君は「国際問題は、一国が主張するのではなく、すべての国が協調して解決するものだ」と分かったと振り返る。中本君は、「議論をまとめるには、相手の話をしっかり聴くことに尽きました」と語る。模擬国連を通じて「人の心のつかみ方」が分かったと言う。

日本から参加したほかの生徒は以下の通り。▽関西創価高校(大阪) 上田花菜、辻岡美和▽神戸女学院高等学部(兵庫) 高原奈穂、藤井あや▽渋谷教育学園渋谷高校(東京) 鈴木雅子、二木恵▽桐蔭学園中等教育学校(神奈川) 児玉大河、田邉雄斗▽灘高校(兵庫) 灰田悠希、牧野越叢

(高校生新聞 2016年7・8月合併号から)

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