【高校生記者リポート】イギリス留学で身に付いた積極性

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クラスメートはオランダ、フランス、スロバキアからの留学生だ(前列左端が栗田さん)

 私はいろんな文化の人たちと交流したいと思い、高校2年生だった昨年9月からイギリスに留学しています。滞在は今年6月末までの予定です。さまざまな国からの留学生と共に学び、現地の生徒とボランティア活動などにも取り組み、積極性を身に付けることができました。
(高校生記者・栗田みいの)

オランダ、フランス…
さまざまな国の人と学ぶ

 私は小学校のころアメリカに住んでいましたが、もう一度英語だけの環境で学びたい気持ちもあり、日本で通う高校の提携校「チチェスターカレッジ」の留学生用英語コース(EFL)に留学しました。

 カレッジは、主に義務教育を終えた16歳から18歳の人が職業訓練や大学進学のために学ぶ教育機関です。ロンドンから電車で2時間足らずの街にあるチチェスターカレッジでは、約1万人が学んでいます。

 EFLの生徒の多くは自国の高校を卒業して、大学進学する前に1年間留学などをする「ギャップイヤー」を使いイギリスに来ています。私のクラスは17〜22歳の9人。オランダ、フランス、スロバキアからの留学生と共に学んでいます。

授業は対話型
意見を言えば多くの反応

 授業は、日本の高校と違い、生徒がやりたいことを先生に伝え、内容が決まります。私は法律に興味があるため、先生に頼みイギリスの裁判制度を扱ってもらったことがあります。

 生徒が「発信」する場が多いのも特徴です。先生だけが話す授業はなく、生徒がたくさん意見を言ったり質問したりする、対話のような形式です。そのため先生と生徒の距離が近く、生活で困っていることなども相談できます。私は留学前、どちらかというと消極的で、授業中に発言するのが苦手でしたが、ここの授業でクラスメートから共感の声や反論などの反応をもらううちに積極的に発言することが楽しくなりました。

現地の生徒と
地域の問題に取り組む

 授業は週5日。休日はボランティア活動をしたり、パートタイムで働いたりする生徒もいます。

 政府がサポートする16、17歳向けのNational Citizen Serviceというプログラムもあります。これは、参加者が地元で起きている問題を見つけ、解決のために行動することで社会貢献をしながらチームワークを高める取り組みです。留学生の参加は多くないのですが、現地の人と交流できるいい機会なので、私はホームレス支援団体の手助けをする活動に参加し、募金活動や、参加費を寄付するチャリティーランをしました。地元の課題を高校生が考えられるこのようなプログラムが日本でも普及すれば、と思います。

 私はホームステイをしており、イギリス人の家庭でイタリアからの留学生と共に暮らしています。最初は会話に困ることも多くありましたが、ホストマザーが日本食を好きだったので、食の話で盛り上がり、一緒にすしを作ったりしていくうちに、仲が深まりました。

 留学生活で学んだのは積極性です。日本人で固まることなく、さまざまな国からの留学生と積極的に話し、仲を深めることで英語力が向上しました。ボランティア活動や現地の生徒向けプログラムにも参加したおかげで、新しい経験もできました。

 10代の政治への関心は高い 

 イギリスでは18歳から選挙権を得ます。日本の高校生より政治への関心が高いようで、10代にアンケートをとると「政治系のニュースをよく確認する」人が半数を超えました。

 6月23日には、欧州連合(EU)脱退に関する国民投票が控えていて、連日報道されています。18歳未満の人の多くも「自分たちの未来に関わることなので投票したい」と思っているようです。

 ここでは、支持政党やEU脱退の賛否を話す姿をよく目にします。日本の高校生には、政治に苦手意識がある人も多いと思います。しかし、18歳選挙権が実現する今、政治を避けるのではなく、積極的に向き合っていく姿勢こそ大切だと思います。

(高校生新聞 2016年6月号から)

 

高校生記者

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