募金を呼び掛ける多賀城高校の生徒たち(4月22日、宮城県多賀城市の下馬駅前)

東日本大震災を経験した宮城県の多賀城高校のボランティア同好会と生徒会役員らが4月19日から4日間、熊本や大分の被災者を支援しようと募金活動を地元の駅前で行った。

22日の朝は最寄りのJR仙石線下馬駅の前で募金。生徒8人が、通勤・通学中の人たちに寄付を呼び掛けた。

震災以降、同校は防災教育を推進しており、ボランティア同好会は2014年に発足した。約30人のメンバーは、ほとんどが他の部活との掛け持ちで、昨年のネパール大地震や関東・東北豪雨の際も募金活動をした。今回も多くのメンバーが参加。齋直輝君(3年)は「ニュースを見て、自分も力になりたいと思った。今後も高校生ならではの支援をみんなで考えていきたい」と力を込める。

4日間で約35万円が集まり、日本赤十字社や被害が大きかった高校などに送る予定という。生徒会の遠藤瑠花さん(3年)は「多くの支援のおかげで、宮城県もここまで復興できた。その恩返しを少しでもできれば」と話した。

(文・写真 阿部理)