【第18回高校生新聞社賞】「熱血系の部活に」改革実り世界大会で準優勝 桐蔭学園中等教育学校 (神奈川)模擬国連部

LINEで送る

模擬国連部

 受賞理由 
 日ごろの部活動で、食料安全保障・児童労働・シリア内戦・Post-MDGsなど、現在世界で起こっている問題の解決方法について、議論を行ってきました。2014年度の第8回全日本高校模擬国連大会では最優秀大使賞を獲得し、日本代表として臨んだ高校模擬国連国際大会(ニューヨークにて、2015年5月開催)で優秀大使賞(準優勝に相当)を獲得しました。

「熱血」目指し部活改革

 参加者が国連加盟国の大使に扮して与えられた議題について議論する模擬国連。決議案の作成に向けて政策をスピーチしたり、異なる立場の国の大使と交渉したりするため、参加者は「聞く力」「伝える力」などの能力が必要だ。世界大会に出場した元部長の真坂卓実君は「どんな長所でも生かすことができるのが、模擬国連の面白さ」と語る。部活では、個々の長所を把握するために自己分析やお互いの部員の印象を率直に語り合うことを重視してきた。

 現3年生の部員12人の多くは「高校で新しいことに挑戦したい」と入部した。部員たちが2年生になったとき「本音で言い合ってお互いの足りないところを補い合える、熱血系の部活にしよう」と部活の改革を決めた。意見を出しやすくするため、スピーチの練習で「声の大きさ」「インパクト」などを評価するシートを活用し工夫した。

 全日本大会で最優秀賞に選ばれ、日本代表として「貧困撲滅」をテーマにした世界大会に出場した岡野源君と真坂君は「シリア大使」として議論するため、外務省職員から話を聞くなど準備に励んだ。「大会では、相手の担当国ではなく人柄を見て交渉にあたりました」(岡野君)。日ごろの練習を生かし準優勝に輝いた。真坂君は「この熱血な雰囲気を絶やさないでほしい」と後輩への思いを語った。

(堤紘子)

 模擬国連部の皆さんへのQ&A 

Q.中学と高校の違いは?

 高校では中学ほど(先生や親からの)制限がなく、「大人」として見られることが多くなると思います。(川本治斗君)

Q.高校時代にしておくべきことは?

 何でも話せる友達を作ることです。自分から本音で話すと、相手も心を開いてくれると、高校生活で学びました。嘘をつかないこと、自分を偽らないことが大切だと思います。(孔徳湧君)

Q.勉強と部活の両立のコツは?

 もともと一つのことに集中するのが苦手なので、勉強の合間に政策をリサーチするなど、気分転換のために勉強と部活を切り替えていました。(川本君)

Q.高校生活を送る上でのアドバイスをください。

 やりはじめに上手くいかなくて「自分はセンスがない」と諦めず、いろんな世界を見て「これ」というものを見つけてほしい。(川本君)

 自分の殻に閉じこもらずに、勇気を出して人間関係を作ったり、やりたいことに挑戦したりするべきだと思います。「失敗してもいい」と思えるようになると、いろんなことにチャレンジできるようになります。(西幹仁君)

 学校の特色 
 桐蔭学園は昨年開校50周年を迎えました。15年前に学園内に新たに開校した中等教育学校では、世界で活躍する一流の人材を輩出することを目標に掲げ、模擬国連、数学甲子園など多くの新しい取り組みを進めています。

(高校生新聞オンライン2016年5月12日更新)

【高校生新聞社賞】

LINEで送る