10代の女の子とは思えない、圧倒的な歌唱力を持つ6人組ボーカルグループ「Little Glee Monster(リトル・グリー・モンスター)」。2013年の初ライブ以降、全国各地のステージに立ち続けることで、個々の声はより進化した。音楽活動を続ける中で深まったメンバー同士の絆を強みに、目指すは「世界」だ。(文・中田宗孝、写真・玉井幹郎)

目標はワールドツアー

世界に通じる女性ボーカルグループを目指して結成されたリトグリ。昨年は100本を超えるライブに出演した。米国などの海外公演も経験し、グループが目標に掲げる「ワールドツアー」に一歩近づいた。「日本語で歌っても、海外のお客さんから声援をもらえたんです。音楽は言葉の壁を越えるんだなって自信になりました」(manaka)

ライブで全力のパフォーマンスを続けたことは、メンバーの声に良い変化をもたらしたという。

「毎日歌うことで、メンバーの声色が濃く、太くなりました。結成時から歌う『HARMONY』は、今のライブだとパワフルな曲になっています」(かれん)

ライバル関係から「姉妹」へ

これまでまったくつながりのないの女の子たちがオーディションで集められ、グループは結成した。「だから活動初期は『みんなライバル!』のような雰囲気でお互い意識し合ってました」(アサヒ)と振り返る。そんな距離のあった関係は、家族よりも長い時間を過ごし、一緒に歌い続けるうちに、固い絆で結ばれた仲に変わっていった。

プライベートでもメンバー同士で遊びに出掛ける機会が多い。「姉妹みたいなんですよ(笑)」(芹奈)

今では、言葉がなくても通じ合える仲になった。「もう歌声を聞くだけで『manaka、今日は落ち込んでる』なんて分かっちゃう」(芹奈)

「そうだね(苦笑)。メンバーと苦楽を共にするリトグリの活動が『私たちの青春』なんです!」(manaka)

リトル・グリー・モンスター 6人組女子中高生ボーカルグループ。オーディションを経て、2013年に結成し、14年にデビュー。通称「リトグリ」。メンバーは(写真前列左から)かれん、MAYU、アサヒ(後列左から)manaka、芹奈、麻珠。3月から「リトグリ 春のZeppツアー2016 〜Colorful Monster〜」を開催。

 「Colorful Monster」(通常盤/2CD)3300円。発売中 

 

デビュー曲「放課後ハイファイブ」をはじめ、これまでリリースされた全4枚のシングルとアルバム用の新曲の全15曲が収められている。通常版のDisc2にはDREAMS COME TRUEなどのカバー曲を収録。