国際情報オリンピックで金メダル、国際数学オリンピックで銀メダルを獲得した髙谷悠太君(東京・開成高校1年)

7~8月に開催された国際科学オリンピックの6分野(数学、化学、生物学、物理、情報、地理)で、日本代表として出場した高校生26人全員がメダルを獲得する快挙を果たした。髙谷悠太君は、国際情報オリンピックで2年連続金メダルの快挙を達成。さらに、国際数学オリンピックでも銀メダルを獲得した。大会前から大会中にかけての心境などを聞いた。(文・堤紘子、写真・幡原裕治)

――国際情報オリンピックを目指したきっかけは?
「インターネットで先輩が出場したのを知り、プログラミングに興味があったので、応募しました」

――大会に向けて、どのように準備をしましたか?
「オンラインコンテストに参加して、自主的に問題を解きました。また、SNSを使って出場者同士で交流したり、情報を交換したりしました」

――昨年は、中3で国際情報オリンピックに出場して見事に金メダル。プレッシャーはありましたか?
「本番前は、自分からのプレッシャーが辛かったです。『他の人が解けるのに、なぜ自分は解けないんだろう』などと考えたこともありました。そのようなときは音楽を聴くなどして気分転換をしましたが、どの時間も無駄ではなかったと思います。本番では、競技1日目の時点で27位でした。金メダルを取れるボーダーラインが27位くらいなのですが、同率が10人くらいいたので、その時もプレッシャーを感じました。しかし、2日目は思ったよりも出来たので、良かったです」

――現地で外国の選手と交流して感じたことは?
「韓国のチームとかかわる機会が多かったのですが、国の(地理的な)距離が近いと、選手同士の距離も近いと感じました。交流では、他国のカップラーメンを食べたのですが、韓国のカップラーメンは辛かったです(笑)」

――将来の目標は?
「また国際大会に出る機会があれば、もっと良い順位を取りたいです。また、大学に進学したら、数学などのいろいろな分野の勉強をしたいです」